あこがれのDASH8であこがれの福江島へ

ひこうき

以前の記事のとおり、私がDASH8に魅せられたのは「神はサイコロを振らない」に撮影協力として登場したオリエンタルエアブリッジ(以下ORC)様々のおかげなのですが、何しろ長崎起点のネットワークであるため、大阪の私が気軽に乗れる存在ではなく、かつて3年前に鹿児島から長崎への移動で搭乗したのみ。「いつかORCのQ200で福江へ行くぞ、いつか…ね…」と漠然と思っていただけでした。

そこへ11月1日から福江〜福岡便就航(厳密には復活らしい)との情報を得て、9月1日のCRJ初便搭乗前、仙台空港でドキドキしながら予約を押さえたのでした。初便は福江から福岡へ向かう便。福江観光も楽しみたい私は、即座に前日のORC長崎〜福江便もWEB予約しました。はい、勿論ORC会員です。やっと会員の権利を行使できました。(爆

さて、まずは長崎へは伊丹からJAL2371で。初めてのMD90搭乗です。
クラスJに変更すべく、大行列のカウンターに忍耐強く並んでいたら、空席有りの表示だったにも関わらずキャンセル待ちに…あれ??ま、取れたからいいか。※私はステータス無しの平JMB会員です
飛行機にはエプロンを歩いて搭乗。

JA8029

眉毛がそこそこ可愛い…。
乗ってみると静かでかなり快適で(後方座席はうるさいのかもしれませんが)、加速時の風切り音がちょっとカッコいいです。玉ねぎスープを飲みながら一息。風邪ひきだった私、上昇時の気圧の変化は何ともなかったのですが、降下時に耳抜きができなくなり、鼓膜が痛くて涙目でした。風邪のときに飛行機は自重します(教訓

長崎空港はガスった晴れ。RW32使用なら船着き場から着陸機を撮影したいところですが、RW14だったため食指も動かずパス。朝ごはんはまだでしたが、食欲もなくどんよりしたところで

特製ちゃんぽん

ますますお腹いっぱい。
かといって何も食べない訳にもいかないので、ORCのカウンターで予約していた福江行き311便を発券してもらった後に、たらみのみかんと岩崎本舗の角煮まんじゅうを買って待合室で食べることに。
※どうでもいい話ですが、私が角煮まんじゅうの存在を知ったのは、やはり「神はサイコロを振らない」でともさかりえ嬢が元「ミス角煮まんじゅう」という設定だったからです…

この搭乗券も本日限り。しみじみ。
搭乗券を握り締めて手荷物検査場に入り、ついついいつもの癖でANAのSKiP読取り口にピッ♪
ピンポーンとNGチャイムが鳴り、検査のお兄さんに「そのまま通ってください!」と怒られた(つД`;)ごめんなさい…

角煮まんじゅうをアチアチ食べながら、DASH8を眺める…うーん、なんて贅沢。
ORC311便の搭乗が始まり、ひとり、ふたり…うんまだ余裕だ、と思いきや、10人目くらいで途切れてグランドさんが早足で急かしに…ちょw角煮まんじゅう詰め込んで口の中火傷w
搭乗券はグランドさんの手により切り取られ、半券が残ります。うう、この光景もラストか…(´・ω・`)

座席は6A、前回搭乗時と同じ席です。エンジンの様子がよく見えます。タキシングを終えてランウェイに立つと、プロペラが一層唸りを上げて力強く走りだすQ200…五感で幸せ(*´∀`*)

しかし景色は相変わらずガス模様。

晴れないかなぁ〜と撮影の機会を伺っているうちに、あっという間に福江空港への着陸態勢に突入。早っ!

福江空港はANAのホームページ「CaptainからのRoute Information」(現在は該当ページなし)にもあるように、風向き次第では揺れそーな空港らしいのです。地形を見ていると「RW03着陸なら山の隙間にIN」…うーむ、RW03です。揺れるかも…。
2柱の山の間へぐりんぐりん揉まれながら入っていき、山を抜けてすぐ機体を真っすぐに立て直し、丘の上の滑走路上へと華麗に接地。美しい!美しすぎる!さすがORC!

JA801B/DHC8-200

しかし福江空港、ほんとに閑散としていました(爆)。
レンタカーを頼んでいた宿のおじさんが迎えに来てくれました。山道をぐんぐん下り、ちょっと郊外な雰囲気の道を行くと宿兼レンタカー屋さん。おじさんにオススメ観光スポットなどを伺って、福江観光出発です。

…の前にまずは福江空港の撮影スポット探索。手持ちのガイドブックには「展望デッキまたは外周道路から撮影可能」とありましたが、外周道路はほとんどの部分が滑走路より数メートル下に位置しており、滑走路上を撮影するには無理がありそうです(もしかするとRW21END脇からターミナル反対側の一部のエリアが滑走路と同じ高さに見えたので撮影できるかも?)。ここは素直に逆光気味覚悟で展望デッキかな。

という訳で観光再出発。玉之浦へ向かいます。海岸線の国道384号をひた走っていると、道が突然狭くなり断崖絶壁に張りつくようなワインディングロードに。酷道です。

1時間程度で第一目的地・井持浦教会の駐車場に到着しました。で、肝心の教会は…?と辺りをキョロキョロ。駐車場のそばには公民館と民家しか見当たりません。公民館の脇の坂道から観光客らしき方が下りてきたので、そちらへ上ってみると、確かに教会がありました。

日本の原風景に馴染まない、際立ってオシャレな建造物ですね。やはり隠れキリシタン、表通りから見えるようなところには教会を建てないようです。奥の洞窟にはマリア様がたたずんでいらっしゃいました。
しばし見とれて、元来た道を下ると、現地の少年が朗らかに挨拶してくれました。やはり坂道の下は日本の原風景。

さて次に目指すは大瀬崎灯台。道案内に沿って走り、灯台を望むパーキングに車を停めました。

これは絶景。自分も撮ってと言わんばかりに手前で飛ぶ茶色い鳥は、渡り鳥の「ハチクマ」と思われます。夕陽をバックに写真を撮ったら綺麗だろうなぁ。しかしこの灯台の下へたどり着くにはまだまだ走らないといけないだろう、ということでパス。

引き返して、さてこの玉之浦の道、まだまだ続いているので、先までどんどん行ってみようと走り続けると、T字路にたどり着きました。左は行き止まりっぽくて、右には立派な橋が見えています。橋を渡ることに。エメラルドグリーンの海を渡り、島山島の小さな漁村へ着いたら、そこが道の終点でしたorz 雰囲気としては島の周回道路が存在しそうだったのに、まさかの終点。仕方なく引き返しました。

先程のワインディングロードではなくメインストリートである県道を通って福江空港へ戻ってきました。ORCの長崎からの便を撮影するために戻りましたが、早く着いてしまったので空港の駐車場でちょっと昼寝… 朝早かったのでそりゃ眠くなるわ…
…zzz
………
はっ!と気がついて時計を見ると14時25分。慌ててカメラを準備して展望デッキへ走るも、Q200は既に到着してエプロンでブルブルしてるじゃありませんかorz

朝と同じJA801B

愛が足りませんでした。出直してきます。
ANAの福岡便の到着後しばらく経ってQ200は動きだし、朝とは逆のRW21で長崎へと帰っていきました。

空のガスっぷりがどんどん酷くなってきてなんとなく煮え切らない気持ちの中山登り。鬼岳の中腹にやってきました。

一面芝生で覆われた原っぱが広がる不思議な丘?山?です。この向こう側に空港が見えたので、おやと思って見てたらANAのB3が飛んでいったのでした。

JA16AN

左側に見える展望台まで行けば、夕日をバックに風景的な絵が撮れそうです。ただ、その展望台まで行く元気が私にはもうありませんでしたorz
鬼岳を下りて、今度は県道を北上。福江で最も有名な教会のひとつ・堂崎教会へやってきました。こちらもやはり表通りの駐車場からは見えません。浦をぐるっと歩いて3分、重厚なれんが造りの教会が見えてきました。

逆光…

日が傾いてきたのでちょっと早足で。この堂崎教会の先、北側の県道はかなり複雑らしく、レンタカーのおじさんいわく「地元の人でないとわかり辛いからやめておいたほうがいい」とのことなので、元の道を南下します。

やってきたのは樫ノ浦にあるアコウがじゅまるの木。異様な巨木がしっかり根を張っています。

そういえばアコウって、下地島でしか見たことがなかったような…さしばのAT棟の前に停めていた車がアコウの実まみれになって涙目で洗車したっけ…。

観光の締めに鐙瀬海岸へ。この海岸は鬼岳から流れてきた溶岩が固まってできたらしい。不思議な造形ですね。

しかしフナムシ駄目な私は岩場に下りることなく撤収(´・ω・`)

一旦宿に戻り、荷物を置いて身軽になってから晩ご飯へ向かいました。昼ご飯がみかん3個でも空腹感ゼロ。しかしせっかく五島に来たのだから、魚が食べたい…ということで、宿の近所のお寿司屋へ。上にぎりと味噌汁のセットを頼みました。

カウンター越しに大将とその息子さんが手際よく握っていくのを興味津々に眺めながらおしゃべり。魚はどれもプリプリで、魚本来の旨味がたまらなくおいしい。体調が良ければビール飲みたいところ…って、おっと車だorz

ああ〜福江に来て本当によかったです。半日でしたが存分に楽しめました。
ちなみに今回の旅から、メインカメラ機材がEOS kiss Digital XからEOS 7Dに変わりました。写真の見栄えはあまり変わらず宝の持ち腐れなかんじ…(爆

******

なおORCの長崎〜宮崎便は、この日をもって休止。移動手段としては他の交通機関とは比べものにならないほどの好条件の路線だと思いますが。。。長崎を走っていた宮崎県知事電車は既に緑&ベージュのカラーに戻っているようです。

長崎電軌502号 2008.8撮影

また、ORCは同日付けで空港のカウンターを廃止。拠点である長崎空港からも撤去してしまうとは、何とも複雑な気分です。

※「オリエンタルエアブリッジ 福江-福岡就航初便に乗ってみた」へ続く…

コメント

  1. てんてん より:

    あこうの木のことですが
    下地島のは がじゅまるの木です
    車 よごして ごめんね
    鉄腕DASHみたいに 行き止まりとかに当たって
    でも 勇気あるよ
    すごい

  2. ふくはら より:

    フォローありがとうございます!
    ガジュマルなんですね。似てますね〜。
    車は実が落ちるところを避けて停めておけばよかったんですけど、なかなか難しくて…
    下地島で洗車するのも乙なものです。それより水を大量に使ってすみません…。

    福江島の海岸の道はまさに鉄腕DASHのソーラーカーの旅状態(笑)。
    行き止まりが多すぎておもしろすぎます。

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